複合機で蛍光ペンは読み取れる?

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会議の資料や勉強用のノートに蛍光ペンで線を引くと、大事な部分がひと目で分かって便利です。
しかし、その書類を複合機でスキャンして保存したときに「蛍光ペンの色が消えてしまった」「思ったより薄くて見えにくい」と感じた経験はないでしょうか。
実は、蛍光ペンの発色とスキャン機能には相性があり、状況によって結果が大きく変わります。

まず知っておきたいのは、スキャンの仕方によって蛍光ペンの見え方が違うという点です。
たとえば白黒モードでは、文字をはっきりと残すことを優先するため、明るい色の蛍光ペンは飛んでしまいやすく、特に黄色はほとんど残りません。
グレースケールにすると濃淡はある程度反映されますが、色そのものは消えてしまいます。
いちばん安心なのはフルカラーモードで、蛍光色も比較的忠実に再現されやすくなります。

さらに蛍光ペンの色によっても違いがあります。
黄色はスキャンに弱く、白黒やグレースケールではかすかにしか写らないことが多いです。
ピンクやオレンジは比較的安定して残り、緑はカラーで鮮明に表示されやすい色です。
青も濃度があるため、どのモードでも見やすい傾向があります。
つまり、強調したい部分を確実に残したいなら、黄色以外の色を選ぶのが賢明だといえるでしょう。

実務でスキャンを多用する方にとっては、こうした特性を理解しておくと安心です。
重要な資料を共有する際には、まず「どの色の蛍光ペンを使うか」を意識する。
そしてスキャン時には、用途に応じてモードを選ぶことがポイントです。
保存やアーカイブを目的とするならグレースケール、強調部分をしっかり見せたいならフルカラーがおすすめです。

最近の業務用複合機は性能が上がり、蛍光色もある程度きれいに再現できる機種もあります。
しかし、すべての環境で完璧に読み取れるわけではありません。
だからこそ「黄色は避ける」「必要に応じてフルカラーを使う」といった工夫が、シンプルながら大切な対策になります。

蛍光ペンは便利な道具ですが、スキャンを前提に考えると使い方に少し注意が必要です。
ちょっとした配慮で、紙の資料でもデジタルでも「強調したい部分がきちんと伝わる」状態を作ることができます。

蛍光ペンは便利なツールですが、スキャンすると色によっては消えてしまったり薄くなったりすることがあります。
大事な部分をきちんと残すためには、黄色以外の色を使ったり、スキャンモードをフルカラーやグレースケールに設定したりといった工夫が必要です。

詳しい検証結果や、色ごとの比較表などを見たい方は、コピー機・複合機で蛍光ペンは読み取れるのか正しくスキャンするためのポイントの記事をご覧ください。

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